国際交流 『JICA中国 2015年度高校生国際協力体験プログラム』
 【日程】  平成27年8月1日(土)〜2日(日)

 【場所】 JICA中国(広島県東広島市)

 【主な研修内容】

  岡山県,広島県,島根県,山口県から,国際協力や海外に興味のある14校43名の高校生が参加した。
  到達目標:開発途上国の現状を知り,その原因・背景について理解する。
  学びの意義を考え,知ると共に,学ぶ場がない人に対してどのよ うなかかわりができるか,考え,行動する。
  開発途上国への関わり方を積極的に考え,立場の異なる人と協力して問題解決に挑む態度を 持つ。

  【1日目】

   開発途上国の抱える問題とその背景・原因を知る。JICAが行う国際協力について知る。
   青年海外協力隊の活動について知る。
  • JICA事業紹介:国際協力とは?青年海外協力隊とは?
  • 青年海外協力隊経験談:カンボジアで日本語を教えるということ
  • リアルタイムで青年海外協力隊員にインタビュー:日本とベトナムをつないで
  • なりきり青年海外協力隊!〜アフリカ「ブルキナファソ」
  • お楽しみプログラム:研修員との交流!

  【2日目】

   青年海外協力隊模擬体験を通して,よりよい協力とは何かを考える。
   プログラムを振り返り,社会への関わり方を考え,行動につなげるヒントを得る。
  • なりきり青年海外協力隊!
  • ふりかえり:気持ちを漢字一文字で表そう!
  参考URL: http://www.jica.go.jp/chugoku/enterprise/kaihatsu/jittaiken/2015.html

 【参加生徒】 4名 2年 内田博子 真田美蘭 竹内芹奈 山本真衣

 (生徒の感想)
内田博子
 私は以前から青年海外協力隊員に興味があり,このプログラムに参加しました。まず,青年海外協力隊やJICAの活動についての説明を受けました。活動を知っているつもりでしたが,さらに色々なことを知ることができて良かったです。また,カンボジアで日本語教師をされていたJICA職員のお話や,現在ベトナムで活動されている方々とTV会議システムを使い,文化・習慣,活動内容,活動中の大変なことなどの質問をしました。協力隊員としての経験を直接聞くことで,より国際協力というものを身近に感じることができました。そして,2日目には青年海外協力隊になりきって配属先での活動計画を作成しました。グループで自分たちの意見を出し合い計画を練りました。作成後には一人ずつ発表を行い,どのように伝えれば良いのかが分からず大変でしたが,他のメンバーたちの発表を聞くことは私にとって刺激となりました。”Think Globally, Act Locally”というように,地域で自分ができることを探し,身近なところから行動していくことができるようにしたいと思っています。

真田美蘭
 私が参加しようと思ったきっかけは,英語の先生からの誘いでした。JICAは国際ボランティア活動をしているということは知っていましたが,それ以外のことは全く知らなかったです。プログラムのなかに,グループでの話し合いがあると聞いたときは不安しかありませんでした。初日の活動では,一言も言葉を発することができず,他の人の意見を聞くことしかできませんでした。夜に外国人研修員との交流があり,そこでは話すことができました。私は上手に自分の意思を伝えることができませんでしたが,班員がフォローしてくれてとても嬉しかったです。それがきっかけで班員と仲良くなり,2日目には色々な人に話しかけ,言葉を発することができるようになりました。これは私のなかでは大きな成長でした。これからも学校行事やボランティア活動をしていくなかで,色々な人に出会えると思いますが,今まではいつも話しかけられるのを待っていただけだったので,これからはこの研修で成長した私を活かし,自分から話しかけ,一つひとつの出会いを大切にしていきたいです。またこれからは海外や日本で困っている人のためにも,今自分ができること,自分にしかできないことをしていきたいと思っています。

竹内芹奈
 このプログラムで最も印象に残っている内容は,2日目に行った「なりきり青年海外協力隊」です。2年間という限られた時間で,コスタリカの日本語教師として,私たちは何を目標にどのように現地の学生に日本語を教えるかなどをグループの人と相談し,計画を作成しました。私は他の人たちの発言力や考え方にとても驚きました。JICA職員の方にマイナス意見を言われても自分の考えを突き通し,納得してもらえるように一生懸命に伝えていたところもすごいなと思いました。計画を作成した後は,グループごとに,1人1回以上発表を行いました。1回目も2回目もとても緊張したので早口になってしまいました。私の発表を聞いた他のグループの人たちから甘口や辛口コメントや質問をもらいました。他のグループの意見を聞いてまわることで,様々な考えを知ることができて勉強になりました。2日間という短い期間でしたが,JICAのことや国際協力についてなど多くのことを学べました。普段できないようなこともすることができて,とても良い経験となりました。積極的に発言することがあまりできなかったので,これからは何事にも積極的に,今自分にできることを精いっぱい頑張っていこうと思います。このプログラムに参加することができて良かったです。

山本真衣
 このプログラムに参加するきっかけは,友人から誘いを受けたことでした。もともと海外には興味がありましたが,このプログラムに参加したいと思うほどのものではありませんでした。しかし,この2日間を通して,そのような考え方は大きく変わりました。初日は青年海外協力隊の方のお話を聞きました。現地の状況や自身の活動体験を聞かせていただき,協力隊の活動に興味を持ちました。海外で活動することの大変さも伝わってきました。また,ベトナムとテレビ電話をつなげて質問をしたりと,普段の生活ではできないような体験をさせてもらいました。夜に行われた外国人研修生との交流会では,日本語を一切使わずにジャンケンのルールを教えることになってとても困惑し,言葉が相手に通じない大変さを知りました。2日目は,もし自分が青年海外協力隊としてコスタリカに派遣されたら何をするのかを考え,模造紙にまとめて1人ずつ発表するという活動をしました。チームに分かれて意見を交換してみましたが,実現できるものなのか,費用はどのくらいかかるのかなど,なかなか自分の意見が通らず,色々と考えさせられました。協力隊の大変さが身に染みて分かりました。これらの体験によって私は大きく変われたのだと思います。発言を行動に移すという過程のなかで,厳しさはもちろんですが,楽しさも感じることができました。初めはなかなか自分から行動できないでいた私も,いつの間にか積極的に自分の意見を言うようになっていました。いつか協力隊の方々のように世界を救える人間になりたいと強く思っています。

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