グローバル感覚を磨く

 先月に引き続き、JICA国際協力出前講座を行いました。今回は貿易ゲームに挑戦し、グローバル感覚を養いました。
 このゲームでの各グループの目的は、渡されたものを使って、自分たちのためにできるだけ多くのお金を稼ぐことです。他のものを使うことはできません。お金は、次の写真のように紙を切って製品を作ることで得られます。製品の型は、一覧表に示されています。それぞれの型には、それぞれの価格が決まっています。製品ができたらそれを世界銀行に渡し、確認した上で、お金をもらいます。そのお金は資源(紙)を買うために使ってもかまいません。製品は好きなだけいくつでも作ることができます。たくさん作ればお金持ちになります。

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 これは、「貿易」が世界の人々の暮らしにどのような影響を与えているかを、一種の疑似体験を通じて理解させる、参加型のワークショップ授業です。

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 ゲームを開始して資源(紙)が足りない班と道具(はさみなど)が足りない班は、すぐにその必要性に気づき積極的に交渉を始めました。さらに、交渉する役、紙に製品の型を線引きする役、紙を切り取る役、そしてお金を管理する役など、班内で役割を分担するようになりました。自分が得意な役割(分野)に特化して分業体制を確立する方が社会全体の生産効率も増すしくみを、自ずと導き出したのです。
 この貿易ゲームは、世界経済の縮図と言えます。ゆえに様々な切り口があり、今回の経験を通して、グローバル社会で取り上げられる事案や今後起こる現象などを考えるきっかけとなれば幸いだと思います。
 参加した2年次の人文国際モデルのみなさん、お疲れ様でした。

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