犯罪被害者の会、市原千代子さんの講演
握った手はあたたかく、握り返せる
「心と命の教育活動」として、平成11年3月に当時18歳だった息子さんを集団暴行で亡くされた市原千代子さんから、全校生徒に向けて、貴重なお話をしていただきました。
「普段、何気なく言ったりしていることが、誰かを傷付けている可能性があることを知ってほしい。」
「加害者になることは自分の気持ちや行動で避けられる。加害者がいなければ被害者もいない。」
「誰にも、加害者にも、被害者にもなって欲しくない」
「生きていくことは、つらいことや悲しいことがたくさんあるけれど、そんなときには勇気を出して『助けて』と声を出して欲しい。嬉しいことや幸せはその先に必ずある、与えられた命を生き抜いて欲しい。」
そんな市原さんの言葉に、全校生徒は静かに耳を傾けていました。講演後の生徒の感想の多くに、「普通に生きていると言うことが幸せなんだと実感しました」とありました。しっかりとメッセージを受け止めてくれたものと思います。