🖊️令和3年度 第2学期始業式 式辞

令和3年8月23日

 みなさん、おはようございます。夏休みも終わり今日から2学期です。この夏休みの間にしっかり休んで元気回復できたでしょうか。また日頃できない勉強、部活動、自分の趣味、家の手伝いなどに十分取り組むことができたでしょうか。
  さて、今日はオリンピックの話をしたいと思います。7月23日から8月8日まで東京オリンピックが開催されました。この大変なコロナ禍での開催には賛否両論ありました。医療現場の逼迫状況と感染の拡大を考えれば開催は非常に危ぶまれました。しかし、開催されるとアスリートのパフォーマンスに釘付けになった人も多かったと思います。みなさんはいかがだったでしょうか。どの競技、どの選手に一番気持ちが高ぶりましたか。私は開会式と女子バスケットボールに一番心が動かされました。開会式の特に各国の入場行進です。これを見ていると世界には本当にたくさんの国があって本当にいろんな人が住んでいてそれぞれに大切な生活があるということをつくづく感じました。豊かな国出身の選手もいれば戦争や国内の動乱で難民となった選手もいます。自分の命や生活が大切なように世界中に暮らす選手やその国の人々の生活や命が同じように大切だということを痛感しました。
 それから女子バスケットボールは本当に小柄ながら大きな外国の選手と闘って決勝まで進んだのはすばらしいと思います。身長差というハンディをスピードとシュートの確実性とそしてチームとしての連携プレーで補って勝つということは見ていて気持ちが良かったです。この裏にどれほどの苦しい練習があったかと思うと感慨深いです。
 今大会で活躍した選手は賞賛に値しますが、期待されながら、また同じく大変な練習をしてきたのに、メダルに届かず悔しい思いをした選手の方が遙かに多かったと思います。また、僅差でオリンピックに出場できなかった選手はもっとたくさんいます。その人たちの無念を思うと心苦しいですが、どんなに準備してきても失敗することやうまくいかないことがあるのが人生だと思います。しかし、彼らはその苦しい努力をして挑戦したことを決して後悔はしていないと思います。後悔するとしたらはやりたいことがあっても準備をせず、挑戦もしないことだと思います。だから、苦しい練習をして挑戦してわずかに届かなかった選手たちもメダルを取った選手たちと同じようにその努力は賞賛に値すると思います。
 そして、この大会を終えて全ての選手が口にしたことがこのコロナ禍で大会を開催してくれてありがとうということでした。今ある機会は当たり前のものではなく、いろんな人の協力によって与えられた本当に貴重な機会であるとどの選手も言っていたのが印象的でした。 みなさんはいかがでしょうか。夏休みが終わり2学期が始まりました。これから自分の高校での日々をどのようなものにしたいと思っていますか。龍王祭ももうすぐです。表舞台であろうと裏方であろうと自分の持てる力を最大限に発揮できるように準備してください。できることをしないで後悔することだけはないようにしてください。そして日々の自分の周りに当たり前のようにあることを当たり前と思わず感謝の気持ちを持って大事にしてもらいたいと思います。特に現在コロナが全く終息の兆しを見せず、むしろ状況は悪くなっているようです。
 みなさんにはさらにいろんなところで制約があり、今までできていたことが十分にできなくなるかもしれません。1つ1つの機会を大事にしてください。
 龍王祭が終わると3年生はいよいよ進路実現の本番です。悔いの残らないようにしっかり準備してください。2年生、1年生は自分の思い描いた高校生活が送れるように何をするべきか自分でしっかり考えて行動してください。みなさんの一人一人の頑張りが鷲羽高校を支えています。合い言葉は「夢 行く 鷲羽、You Make Washu」です。それでは2学期もそれぞれのところで元気にがんばりましょう。